セントラル・オタゴ/Gibbston Valley/Pinot Noir/2016/レビューNo.88

赤ワイン

「飲んだ人の生の意見が聞きたい!」
「セントラル・オタゴのワインってどんな味?」

ワイナリーのスタッフとして働いていた時に、毎日のようにサーブをしていた看板ワイン。相変わらず旨い。とっておきの一本でしたが、気分が乗ったので開けてみました。

では詳しくレビューしていきます。

ギブストン・バレー/ピノ・ノワール/2016/ポイント

「華やかで複雑さを楽しめるピノ・ノワール」
値段 47 NZ$(約3700円) | Tasting day : 2021/10/23
  1. 個人的な印象
    果実味控えめでスミレとリコリスの香りが強い、落ち着いたバランスタイプのワイン
  2. 特徴的香り/味わいは?
    ベリー(ラズベリー、チェリー)
    その他(紅茶、リコリス、トースト)
  3. どんな人にオススメ?
    チョコレート系のデザートと一緒に飲むのが好きな人にはグッとくるワインです。
旅ガラス
旅ガラス

元勤め先のワインで帰国前に購入。そこそこ尖ったワインだったんですが、だいぶ円くなって飲みやすくなりました。アルコール度数が高めでセントラル・オタゴらしさの出たワインになります。

日本に入ってないだろうなーって思ったら見つけました。まぁ値段はこんなもんです。旅ガラスも送料入れたら1本あたり4000円は超えます(スタッフ割引などなどでお手頃価格で売ってもらいましたがw)

ブルゴーニョと全然違うので、セントラル・オタゴのピノ・ノワールを飲んだ事無い人はお試しあれ。

ワイン情報(ラベル裏&ワイナリーHP)

【ラベル裏の記載】

As pioneers of the Central Otago wine region, Gibbston Valley has been handcrafting premium wine for more than three decades. The GV Collection exemplifies the winery`s quality focused, innovative spirit. Classically shaped from select vineyards, the wines are harmonious, elegant collectables.

5 Vineyards blend: 4 Bendigo(95%), 1 Gibbston(5%) Handpicked, multiple fermenters with 18% whole cluster. 10 months in French oak, 20% new. Bottled in its natural state. A harmless sediment may form.

ギブストン・バレーの歴史とこのワインの葡萄の収穫地について書いてあります。

GibbstonもBendigoもセントラル・オタゴのサブリージョンに属しています。

【ギブストン・バレーHPの情報】

2016年ヴィンテージのテイスティングノート見つけましたので引用します

The wine speaks of 2016, with a beauty and silky elegance. Delicate yet
full red colour. A tender bouquet with pretty florals and red fruit settles
over some intriguing spice. The palate is suffused with beauty, draping
itself languidly over thread of finely honed structural components.

引用元:https://www.gibbstonvalley.com/shop/wine/2016-gv-collection-pinot-noir-magnum/

華やかで赤い果実は控えめ、スパイスが強く出てるとのこと。旅ガラスのワインの印象も一緒で、スパイシー&フローラルな印象が強いです。

旅ガラスのテイスティングレビュー詳細

色合い

オレンジ色が入る、少し濃いめのルビー。

若さの抜けて熟成していそうな雰囲気を漂わせます。

香り

最初の印象はスミレとリコリス、セントラル・オタゴのピノ・ノワールはストロベリーの香りが強いイメージですが、このワインからは少しエキゾチックで華やかな香りがします。

ーくるくるグラスを回すー
チェリーやラズベリーが主体であまりストロベリーは控えめ。トーストの香ばしさに紅茶、下草、シダなどの植物系の香りも見つかります。リコリス以外の甘いスパイスでバニラとクローブ、わずかに革製品やローストコーヒー豆っぽいニュアンスも感じられます。

 

味わい

落ち着きのある、穏やかに楽しめるピノ・ノワールです。
アルコールはそこそこ高いのでパンチはあるのですが、上品に仕上がったバランスタイプ。全体的に程よくそれぞれの香りが交わっていて、でもしっかり存在感があります。

酸味は程よくまろやか、渋みは少なくタンニンの舌ざわりは滑らか。華やか&トーストの余韻が長めです。

 

総括

果実味少な目のバランスタイプです。

ピノ・ノワールらしい香りは随所にありますが、果実味控えめで甘いスパイスとスミレの香りが独特な雰囲気を作っています。落ち着いた印象があるもののどこかエキゾチックで、まったり飲むのが面白そうなワインです。

おつまみ

☆試したおつまみ
小籠包(5/10点)、アイス チョコキャラメル味(10/10点)

何食べるかなぁーと思ってことで出てきたのが冷凍小籠包。

合わせたことないけど行けるのでは?と試した結果失敗。。
肉汁との相性は悪くないんですが、ラー油とかお酢とはイマイチでした。

マッシュルームのソテーやチキンローストなどはPinot Noirの王道と言えそうですが、案外スパイシーなポークステーキや串焼きケバブ、チキン照り焼きなどが合いそうな気がします。

【ヨーロピアンシュガーコーン キャラメル味】

まさかの大ヒット。キャラメルとこんなに相性が良いのか!と非常に驚きました。
スミレとラズベリーの優しい香りとトーストの芳しさがとても活きます。そして甘いスパイス類にアクセントがついてアイスが化けます。

一個40円くらいのアイスですが、ワインと一緒に食べることで高級レストランのデザート並みに幸せ一杯になれます。久々に新発見しました。

まとめ

穏やかなのにエキゾチックな香りの楽しめるワインだと思います。果実味控えめなヴィンテージですが、なかなか完成度の高いピノ・ノワールだと思います。

好みは〇、コスパは△、ワインのユニーク度は〇

☆このワインと相性良さそうなおつまみ
マッシュルームのソテー、チョコキャラメルのアイス、香辛料の効いたポークステーキなど
ワインで遊び、呑んで学ぶ♪
宅飲みワイン研究所長のテイスティングログ No.088

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