ジャカルタ空港土産/Sababay/Reserve white/2017/レビューNo.84

白ワイン

「飲んだ人の生の意見が聞きたい!」
「バリ島のワイン、どんな味?」
「インドネシア土産にワインを買いたい」

世にも珍しいインドネシアのワイン、ワインを作れる葡萄を作ってたのに驚きですが、思わず買ってしまいました。

気になるお味についてレビューしていきます。

サバベイ/リザーブホワイト/2017/ポイント

「味はオーストラリアのベーシックシャルドネ」
値段 2400円(300000ルピア) | Tasting day : 2021/10/15
  1. 個人的な印象
    フルーティーでトーストの香りが心地よい、スイスイ飲めるタイプ、バランスの取れたシャルドネ。
  2. 特徴的香り/味わいは?
    フルーツ(リンゴ、洋梨、パイナップル)
    発酵由来の香り(トーストやパンの香り)
  3. どんな人にオススメ?
    インドネシアワインをトライしてみたい人
旅ガラス
旅ガラス

ジャカルタ空港で購入。オーストラリアのシャルドネとバリ島のマスカット系のブレンド。シャルドネ由来の香りが強めの印象です。なので、インドネシアワインと言えるかは微妙なライン。

日本でもワンランク下のワインは輸入してるみたいです。

ワイン情報(ラベル裏&ワイナリーHP)

【ラベル裏の記載】

Dry, fresh & exotic. Reserve White is a pleasant blend of Australian Chardonnay and Muscat grapes from Bali. Aromatically oriented of tropical fruits & green apple nuances. The palate is balanced with a medium acidity than enhance all flavours of this refreshing wine.

マスカット系由来と思われるエキゾチックな特徴は見られず、グリーンアップルは分からなくもないです。記載通り、フレッシュで瑞々しい、心地よい酸味の残るフルーティーなワインです。

【Sababay WineryのHP情報】

ワインの記載は少ないですが、ワイナリーの情報があったので幾つかシェアします。

  • 葡萄畑があるのはバリ島のジンガラジャ-Singaraja-。
  • 南緯8°、年間通じて気温の変化が乏しく、最低気温22℃前後、最高気温33℃前後。
    (気温はジンガラジャの平均気温から抜粋)
  • ワインメーカーはフランス人、ボルドー出身

食用葡萄が安価だったのを改善するためにワイナリーを始めたのがきっかけのようです。

東南アジアは雨が多く湿度が高いため、本来ワイン造りが難しい産地です。なぜならワインが病気になりやすいからです。

例えば日本、最近では技術の進歩と生産者の努力によって国際的に評価されるワインも出てきましたが、昔の日本ワインは全然美味しくなかったです。

より温暖で熱帯地域のインドネシア、葡萄のワインはとても珍しいと思います。

旅ガラスのテイスティングレビュー詳細

色合い

澄んだ薄いレモン色、ほんのりグリーンのニュアンスもあります。
(ライトが暖色なのでやや黄色く見えてます)

2021年なので4年前ですが、見た目からは若々しい印象です。

 

香り

しっかり香りがあります。パイナップルと洋梨、そして青りんご。
ーくるくるグラスを回すー
ほんのりパンやトースト、ローストコーヒーの香り。レモン、オレンジの花のイメージです。

淡くクチナシやライチ系のエキゾチックなニュアンスがあります。
ラベル裏のexioticを探してなんとか行きついた印象、意識しないと分からないです。

見た目と比例して香りも若々しくフルーティー。シャルドネの配合が多そうな印象です。

 

味わい

香りを裏切らずフルーティー、フレッシュな酸味と重なって爽やかなワインです。

寄り添うように樽由来の柔らかい苦みとほんのりミネラル系の苦みがあります。

余韻はやや長め。さっぱりメリハリのついたドライスタイルに仕上がっています。
キンキンに冷やしてフレッシュに楽しむもよし、チーズと一緒にワインの香りを引き立たせて楽しむもよし。

 

総括

適度にコクと酸味があるフルーティーなワインです。

インドネシアワインという意味ではユニークなんですが、味は「オーストラリアのシャルドネ」、もう少しインドネシアらしさが欲しい所です。

今のままだと値段の割に平凡なワインで終わってしまうので、今後頑張ってもらいたいです。

おつまみ

☆試したおつまみ
お弁当(7/10点)

お弁当の中身は以下の通り、太字は特に相性よかったものです。

  1. 牛肉のすき焼き風
  2. 白身魚の煮つけ
  3. さつまいもの甘露煮
  4. 五目錦糸焼売
  5. 白ご飯/ひじきご飯/混ぜご飯
  6. チーズ風味のロールケーキ
  7. ボイル野菜+フレンチドレッシング
  8. 赤だし味噌汁

さすが日本の弁当、インドネシアの隔離先で出た弁当とはレベルが違います。

【さつまいもの甘露煮】
ワインと組み合わせて最高のデザートに生まれ変わりました。
甘く味付けられたさつまいもですが、芋由来の素朴な甘さも残っている所に酸味のあるワイン、そして果物の甘い香り。まるで甘さが重層的で深くなりつつさっぱり大人なデザートです。

ラベル裏のオススメはこんな感じ

Leaner fish such as Sea Bass, Tilapia; Opor. Babi Guiling & Ayam Dibulu

脂身の少ない魚でシーバスやテラピア(どっちもスズキやタイみたいな白身魚)

  • Opor-オポール-:インドネシア料理でココナッツ入りのカレー
  • Babi Guiling-バビグリン-:インドネシア名物の豚の丸焼き
  • Ayam Dibulu:鳥皮?のこと(Ayamはチキン、Dibuluは毛皮らしいです)

インドネシア料理をググって写真見たらすごくよだれ出てきました(笑)とくにオポールとかすごく美味しそうです。次回観光したときはトライしたいもんです。

甘辛い料理が合いそうなので、生姜焼きや酢豚にも合うと思います。

まとめ

伸びしろのある発展途上のワインだと思います。現状は記憶に残らない普通のワイン、今回のヴィンテージをリピートすることはなさそうです。

話題性は◎、好みは〇、コスパは△、ワインのユニーク度は△

話題性は抜群なので、ワインのコスパを上げるかユニークな土着葡萄を強く生かしたワインができることを期待しています。

☆このワインと相性良さそうなおつまみ
インドネシアのココナッツカレー、甘辛い料理、白身魚主体の料理など
ワインで遊び、呑んで学ぶ♪
宅飲みワイン研究所長のテイスティングログ No.084

コメント