ワイン会の残りのオレンジワイン、飲み比べしてみました!ちなみにトマトパスタとの相性は普通ですw
こんにちは、旅ガラスです。
先日企画したロゼ&オレンジワイン会で飲んだ余りを後日しっかり飲み比べてみました。
(もう3か月前ですが記事に起こすの忘れてました)
今回はイタリア北部の生産者、「パラスコス」のオレンジワインになります。
そもそも「パラスコス」ってどんな生産者?
パラスコスはスロヴェニアの国境にほど近いサン・フロリアーノ村に位置する生産者。オーナーのエヴァンジェロスはギリシャ生まれ。薬剤師になるという夢のためトリエステ大学に入学。そこで地元の女性と結婚した後、奥さんの実家であるレストラン経営を引き継ぎ自家消費用でワインの生産を開始します。
その後、地元コッリオのカリスマ生産者グラヴナーやラディコンとの出会いにより、エヴァンジェロスのワイン造りに対する情熱が加速し、1997年より本格的なワインの生産を開始します。
設立当初は設備も揃っておらず基本的な醸造工程をとっていましたが、2003年より新しいワイナリーを建設し、グラヴナーたちの提唱する「メトド・ナチュラーレ(自然醸造)」へと切り替え、自然酵母のみでの発酵とSO2の不使用、または必要最小限の使用(15mg/ℓ程度)での醸造を行います。また、フリウリ・コッリオでよく見られる白ワインの発酵の際のマセラシオンも行います。
パラスコスのワインに大きく描かれている円周率で使われる「π(パイ)」の文字はエヴァンジェロスの故郷ギリシャの文字で「P」。パラスコスの頭文字を自身のルーツの文字で表現するとともに、古くから続く自然のサイクルを円に見立て、パラスコスのワイン造り、そしてエヴァンジェロス自身も自然のサイクルの一部であるという意味も込められております。
HP:楽天の販売ページより引用
一言で言えば、「北イタリアの自然派生産者」になります。
旅ガラスも全然知らない生産者さんなので、詳しくは販売ページ参照ですw
持ち寄りワイン会で偶然出会ったのが「パラスコス」のワイン(下記写真参照)それまでオレンジワインは苦手だったんですが、これは美味しかったんです。
初めてお会いしたIさんがお持ちしたもの。なんと「パラスコス」の醸造所見に行ったことのあるファンでした。
物静かな方なんですが、ワインのお話されるときは内に秘める情熱が垣間見えましたw
ワインが美味しいのは勿論なんですが、たまたまお隣に座ったご縁もあって「旅ガラスも他の買って飲んでみよう!」となりました。
オレンジワイン飲み比べ/おつまみ相性
今回比べたのは「パラスコス」の以下二つ
- (写真左)Orange One / 2018 Alc:12.5%
(品種:リボッラ・ジャッラ50% マルヴァジア、フリウラーノ計50%(平均樹齢30-40年)) - (写真右)RIBOLLA GIALLA / 2018 Alc:12.5%
(品種:リボッラ・ジャッラ100%(樹齢25年))
色はどちらもアンバー系、どちらも無濾過なんですがそれが分からないくらいに綺麗です。背景のせいで右が黒く見えます、
オレンジワイン×チキントマトパスタ、冒頭の通り普通です。
酸味やコク、ローズマリーと会うかなーと期待したんですが普通。思ったよりトマトとワインの酸味が調和せず。また、渋みが強いのでこってりしたミートソース、チーズもパルメザンなどかけても良かったかなーと思います。
これは3日目、きゅうりの浅漬け×オレンジワイン
昔甲州のオレンジワインと浅漬けは相性良かった覚えがあるんですが、これは判断が難しい。果物の浅漬け食べて「おいしー!」ってなる人には刺さります。香りはスイカを食べる感覚、口の中が瑞々しく渋みはまろやか、薄口の旨味が心地よい余韻で旅ガラスとしては「アリ」です。
Orange One / 2018
香りはフルーティー、上品な紅茶を飲んでるみたいな心地よい後味でした。自然派っぽい要素はそこまで感じられず、酸味と渋みが上手に調和してました。
2018年で5年前のヴィンテージなんですが、若々しくてフルーティーな香り。硬いアプリコットとかオレンジで、甘さよりも酸味や苦味のある印象。口に含むと上品にまとまる優しい酸と渋み、紅茶の蒸らしたような香りにかなりしっかりした渋みを感じました。
ワイン会の抜栓した初日は渋みが強くて不評、飲みにくかったです。
2日目でだいぶとっつきやすくなるので、飲みにくい人は翌日飲んでみるといいと思います。
以下販売ページより引用
ブロンズがかった琥珀色。杏や梨、枇杷など落ち着きのある果実香に加え、蜂蜜の甘い香りやミネラルのニュアンス。ほのかなタンニンが感じられ、梨などのしっとりとした果実味が優しく口中に広がります。余韻にはまろやかな酸味や柔らかい果実の旨味が優しく舌に残ります。
RIBOLLA GIALLA / 2018
2日目でも渋みが強くて難しいワインでした。3日目で本領発揮、旨味と渋みがいい塩梅でだいぶ美味しくなりました。
初日と2日目は柑橘系紅茶を30分ティーバック入れて放置してしまった感じでしょうか。それくらい柑橘の爽やかさとタンニンの苦渋味が印象的でした。
香りだけなら確かにリンゴや和梨系、土やスパイスっぽさが拾えます。3日目は苦渋がまろやかに、きのこ出汁?のような旨味とバランスが取れるような印象です。
ちなみに販売HPのはこれ。
オレンジがかったゴールド。アプリコットやリンゴなどの果実香にハーブやスパイスのニュアンス。サラサラとしたタンニンと重厚感のある果実味、シャープな酸が全体を形作り、非常にエレガントな味わいです。
まとめ
たまにはオレンジワインも面白い!
今回はかなーりマニアックなオレンジワインの飲み比べでした。
赤ワインと一緒で開くまで時間のかかるワインです。飲みなれてないのでその辺の感覚が掴めたよい比較テイスティングでした(とはいえ土着品種の学びとしては難しいw)
ぶっちゃけワイン会では不評(香りはともあれ渋いので)だったので、また一つ勉強させてもらった次第です。
そして面白いワインを飲むきっかけくれたIさんには感謝です。
ワインの一期一会同様、人との一期一会も大切にしていきたいもんです。
皆さんも素敵なワイン生活を♪
毎日を楽しくしたい?それならワインと仲良くしよう!
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