鍋×白ワイン/シャトー・メルシャン/山梨甲州/2020/レビューNo.96

白ワイン

「飲んだ人の生の意見が聞きたい!」
「お刺身に合うワインを探してる」
「美味しい日本ワインが飲みたい」

日本ワインの大御所、シャトー・メルシャンの山梨甲州を頂きました。1000円代後半でお手頃。

では詳しくレビューしていきます。

シャトー・メルシャン/山梨甲州/2020/ポイント

「爽やかで料理に寄り添うタイプの繊細さと切れ味を備えたワイン」
値段 1757円 | Tasting day : 2021/11/28
  1. 個人的な印象
    潮風のような塩気のあるミネラル感に淡い旨味と苦みが美味しい
  2. 特徴的香り/味わいは?
    フルーツ(リンゴ、すだち、洋梨、グレープフルーツ)
    その他(アカシア、石灰、白コショウ、バニラ)
  3. どんな人にオススメ?
    オーソドックスな甲州を楽しみたい人
旅ガラス
旅ガラス

近くのイトーヨーカドーで購入。1000円以下で買えるワインが増えてる現在、棚が高級の方に区分けされてました。日本ワインがそっちに置いてあるのはなかなか嬉しいもんです。

シャトー・メルシャンの萌黄を買う際に衝動買い。飲み比べてみると山梨甲州の方がドライ、淡泊な旨味の食事にはこちらが合うと思います。

ワイン情報

【ラベルから読み取れる情報】

アルコール:12%
生産者:シャトー・メルシャン
生産地:日本

生産者はキリングループ、シャトー・メルシャン。歴史が古いのは勿論ですが、ここのワインって安定してるのに美味しいんです。本当は1000円くらいで売ってくれると沢山飲めるんですが、農地の狭い日本だとなかなか至難の業。

味的には2000-3000円でも十分なクオリティなので、お財布に余裕のある人には十分お手頃価格です。

和柑橘や青りんごといったさわやかな果実の香りが感じられ、心地よい酸としっかりとした厚みがある辛口ワインです。このワインは山梨県で古くから栽培されている日本固有のブドウ「甲州」を使用しています。

・ステンレスタンクおよびオーク樽熟成:4カ月
・飲み頃温度:7-9℃

旅ガラスのテイスティングレビュー詳細

色合い

澄んだ輝きのあるグリーンレモンイエロー。甲州に出る藤色のピンクは、旅ガラスにはわかりません。写真だと旅ガラスの指の色入ってますからねw

香り

香りはやや控えめ。

青りんごと柑橘系のクリーンな香り。続いて洋ナシ、グレープフルーツ。そして潮風の香りにバニラやバターの甘い香りがわずかに混じります。

味わい

穏やかな酸味と優しい切れが特徴のドライタイプ。ごくわずかに炭酸が残ってるような、そしてホワイトペッパーっぽいピリピリ感が面白い。

やはり潮風、鉱物、石灰のニュアンスでミネラルが豊富。

総括

果実味は控えめだけど厚みのあるワイン。なんとなくグリュナー・ヴェルトリーナーを連想させるワインでした。

おつまみ

☆試したおつまみ
水炊き鍋(7.5/10点)、お刺身(マグロ、スズキ、天然ブリ)(9/10点)

水炊き鍋、王道の組み合わせです。

意外とポン酢が強すぎてワインの良さ消してる部分もあるなぁと思いました。柚子胡椒や七味使ってるせいかもしれませんが、ワインのパンチが弱い気がします。お豆腐とか食べると心地よいんですが、しとしとの白菜とかだとポン酢味が濃くてワインの良さが消される印象です。

とはいえ美味しいは美味しいので7.5点

逆にお刺身はヒットが多かった。今回マグロは赤身、天然ぶりも脂が控えめ、スズキはコリコリ。甲州によく合いました。スズキが一番かなぁと思ってたんですが、意外と天然ブリが良い塩梅でした。

スズキ×ワインは白身魚の淡泊な旨味を引き出すとしたら、天然ブリ×ワインはお互いを高め合うイメージでしょうか。スズキとは違う脂を含んだ旨味とほどよい歯ごたえ、ワインもミネラル感や果実味が際立つように感じました。これは意外な発見でした。

マグロはまた違って、赤身独特の癖。もうちょい樽香やシュールリーの効いたワインと合わせても面白そうです。

まとめ

和食全般合わせやすいワインだと思います。白身魚は最高ですが、他の居酒屋メニューなんかとも合わせやすいです。

好みは〇、コスパは〇、ワインのユニーク度は△

☆このワインと相性良さそうなおつまみ
おでん、鶏皮ポン酢、タコのマリネや唐揚げなど
ワインで遊び、呑んで学ぶ♪
宅飲みワイン研究所長のテイスティングログ No.096

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