父親に負けない美味しいワインを造る進出気鋭のワイナリー by 旅ガラス
基本情報 ヴィントナーズドーター-The Vintner`s Daughter-
- ワインメニュー。こういう黒板に英語書いてあるとどこかオシャレに感じます
- テイスティングワイン一覧。ワインメーカーが女性なので、女性のシルエットです。
- ワインドッグと遊んでました。臆病な孔雀も庭に居るそうです。
- おひげがダンディな旦那さんと2ショット
- 2014年にHelm Winesの娘さん夫婦で独自ブランドを立ち上げたワイナリー
- オープン翌年の2015年でリースリングのコンペで二冠
- 伝統と現代製法の融合、およびできる限り自然な手間暇かかる製法を心がけている。
URL : http://thevintnersdaughter.com.au/
【ワイナリーの強み】リースリングの巨匠に育てられたサラブレッド
ワインメーカーのステファニー氏はHelm Winesの娘さん。
初のワイン造りは9歳からとデビューが早い。ここまでならワイナリーで育った子供なら比較的よく聞く話ではあります。
彼女が作ったワインが14歳でトロフィーを獲得してます!
飲めない年齢で大人を満足させるワインを造るという圧倒的な才覚。父親の影響もあるのでしょうが、サラブレッド具合が半端ないです。もちろん本人の情熱や努力も無視できない要素であります。
フィギュアスケートの浅田真央選手がGPファイナルで優勝したのが15歳だっけ?スポーツとワイン造りでは意味が違うと思いますが、似たレベルの衝撃だと思います。
でも父親が沢山アシストして作って、大した事ないんじゃないの?とか思うでしょ?
2014年独立後の翌年2015年には
- キャンベラ国際コンペはキャンベラ産リースリングの部でトロフィー
- Winewiseの行う小さなワイナリー/リースリング部門でもトロフィー
当時の真偽は別として、圧倒的な実力で実績を作り上げています。2016年には父親のHelm Winesのワインメーカーとしても再び働いてもらえるようにオファーを受けていたとのこと。
Helmと違い葡萄の品種も多く、今後が楽しみなワイナリーです
テイスティング -Tasting-
今回テイスティングしたのは6種類
- Riesling 2016
- Gewurztraminer 2015
- Gewurztraminer 2016
- Pinot Noir 2015
- Merlot 2015
- Shiraz 2015
:旅ガラスのお気に入り
ヘルムワインとは違い、あっさり飲めるワインが多かったです。
Gewurztraminer 2016は柔らかくフローラルな香りが主体にほんのりライチや柑橘系の味わいが楽しめるアッサリワイン。ゲヴェルツトラミネールは華やかな分濃くて香水のように甘い香りが特徴ですが、2016はどちらかというとスイスイ飲ませるタイプでした。なかなか面白いです。
そしてPinot Noir 2015が秀逸!
キャンベラの中ではかなり作りこんでる印象があります。やはり飲みやすく、そして繊細なベリーとスパイスの香りと味わい、余韻に残るモカのような苦みとほのかな甘み。ぜひ試して頂きたいピノです。
もちろんリースリングも美味しかったですが、個人的にはHelm Wineの方が好きでした。
【ワイナリー訪問の感想】野心を秘めた和やかなワイナリー
父親は師にして最大のライバル
すみません(;’∀’)思いついたら言ってみたくなりました(笑)
2014年にHelm Winesから卒業したワイン醸造家の娘さんと、葡萄生産者の旦那さん。今回その旦那さんがテイスティングに付き合ってくれました。
終始和やか、ワインも美味しくて幸せな時間でした。そのときの会話で印象に残っているのが一つあります。
どうしてカベルネを作らないのか?
Helm Winesと言えばリースリングとカベルネのみを作る専門家。カベルネ造りもお手の物だと思うので不思議だなぁと思って聞いた一言でした。
旦那さんがいうには
快活に笑いながら答えるヒゲモジャの旦那さん。これだからイケメンはずるい(笑)
リースリングで切磋琢磨していても、まだまだ父親に勝てない部分もあるし、父親のコピーと思われるのも癪。だからHelm Winesとは違う独自の看板ワインを作ろうというのは野心的だし、そういう向上心は旅ガラス大好きです。
今後が楽しみなワイナリーの一つです。
総合評価
ワイナリー行くべき度88%です。
(70%が合格点)
当時オープンして3年とは思えないほどワインのクオリティが高かったです。ぜひ再訪したいですし、進化したワインを飲みたいです。
ワイナリー訪問数 56軒目 / ワイナリーテイスティング数 累計396
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