餃子と言えばビール!
「餃子の王将」や餃子の有名県、はたまた家庭で餃子×ビールを楽しんでいる人々も多いのではないでしょうか?
管理人の旅ガラスも餃子×ビールは大好きです。
ジューシーな肉汁とキンキンに冷えたビールの爽快感、そして後味の苦みが更に箸を進める。うん、書いていてお腹が空いてきた(笑)
しかし、常に王道の食事というのも飽きてしまう。人生にはスパイスが必要さ。
何より一人の餃子大好きっ子として餃子×ワインの可能性を見てみたい。
ということで今回は
「打倒ビール!焼き餃子×ワインのマリアージュ no.1」をトライしてみます。
餃子とビールの相性を分析
焼き餃子×ビールが美味しい理由を冷静に考えてみました。
餃子の脂っぽさと強い香りをビールがリフレッシュしてくれるから!
日本のビールの特徴として、味わいより爽快感を重視してる傾向が強いです。なので切れ味の良いのど越しが楽しめるビールが多い。その辺りが餃子の脂っこさを押し流してくれます。
写真の器はドイツビールっぽいですがw
また、餃子はニラやにんにくといった香味野菜がふんだんに使われています。
なので、繊細なワインとの相性があまり良くない。逆に冷えたビールとは相性が良く、がぶがぶ飲んで口をリフレッシュさせることができます。
ビールの苦みが新たな餃子を食べたくさせるから!
餃子を食べてるときビールの苦みが心地よく感じます。
そしてあら不思議、食欲増進させるように餃子をもう一つ食べたくなります。最初ラー油の辛みかな?と思ったのですが、苦みと一緒に麦の香りが余韻として残っていて、それが餃子の旨味を更に求めさせる気がします。
先行研究にリサーチ
沢山トライされてる記事を拝見しましたが、特に参考にさせてもらった2つをピックアップ。
エノテカ株式会社のオススメワイン
旅ガラスがワインショップで最初に思い浮かべるのがこのお店。実は働こうと思って面接受けたこともあります(笑)
餃子とマリアージュの記事も書いてましたので以下抜粋です
日本式餃子のスタンダードは、やっぱり焼き餃子。長年ビールを合わせてきたので、辛口のスパークリングワインのフレッシュ感はスッと受け入れられる安心感がありますね。
スッキリした泡で爽やかにするだけではなく、更なるマリアージュを目指すなら、断然ドライタイプのロゼスパークリングワイン!
ロゼ特有のエレガントでフルーティーな風味が、ニンニクやニラの香りをふんわり包み込み、肉汁の甘みと絶妙にマッチ。上品な余韻が残り、庶民的な焼き餃子をグッと格上げしてくれます。
ロゼスパークリング推し。ロゼスパークリングってだいたいの料理と合うからなぁ
なるほど、可もなく不可もなく安パイの組み合わせな気がします。
今回の実験では不採用。2回目以降に採用してみるかも?
シャトーメルシャン シニアワインメーカーのオススメ
日本ワインの大御所「シャトーメルシャン」のシニアワインメーカー生駒氏が、餃子とワインのマリアージュについてコメントしていたので以下抜粋いたします。
生駒:ワインの中でも特にロゼワインは、餃子との相性がとてもいいと思っています。ロゼワインは白ワインと赤ワインの両方の長所を兼ね備えたワインです。果汁だけでつくる白ワインは“リンゴ酸”が多く、爽やかなのが特長です。一方で、ブドウの果皮や種子を一緒に発酵させてつくる赤ワインは“乳酸”や“ポリフェノール”が多く、渋みや重みが出てきます。コクのある赤ワインと、さっぱりとした白ワインの間がロゼワインで、濃厚すぎず、淡白すぎない。ロゼはバランスがとれたワインなのです。
また、渋みや重みのある赤ワインは、味がしっかりとしている肉が合うこと、すっきりとした白ワインは、淡白な魚が合うことはよく知られているかと思います。ということは、バランスの取れたロゼワインは、肉のようなしっかりとした味と、淡白さのバランスが取れている料理と相性がいいことになります。
ロゼワイン推しですね。
葡萄造りの話も出すあたりワインメーカーっぽいですし、説得感のある内容です。
ふーむ、では今回はコチラで紹介してるロゼワインを参戦させてみましょう。
ちなみに引用元の記事を読んでいただくとわかりますが、「GYOZA IT」というレストランで採用されているワインみたいです。もちろんシャトーメルシャン産のワインでしたが、期待値は膨らみます。
実験概要
市販の冷凍餃子、そして6種類の飲み物とマリアージュ実験をしていきます。
餃子と調味料
- 餃子:Topvaluの冷凍餃子 138円←素晴らしいコスパ!
- 調味料:醤油/お酢/ラー油の3種類を使用します。
旅ガラスのお気に入り冷凍食品の一つ。
フライパンに並べるて焼くだけ、羽もできる。味もなかなか。コスパ最高!独身男子の強い味方です。これに出会ってから自分で餃子作る気はなくなりました(笑)
旅ガラスは柚子胡椒も好きなんですが、今回は検証のためオーソドックスな調味料を使用してます。
マリアージュドリンク6種
今回はワイン4種、ビール1種、日本酒スパークリング1種でトライしてみます。
- Alpaca Brut NV / スパークリング / チリ
チリのコスパワイン、「アルパカ」の辛口スパークリング。ビールと同系統のがぶ飲みスタイルで餃子美味しく味わうことができるのか? - 澪 Brut NV / スパークリング / 日本
意外とSAKE sparklingって合うかも?ってことで急遽ピックアップ。調べてみると、業務用とネット販売用に「澪 Brut」っていう一番辛口なのがあったのでそれをチョイス。ダークフォースになれるのか? - アンサンブル ももいろ 2019 / ロゼ(Merlot, Muscat Berri A) / 日本
シャトーメルシャンのシニアワインメーカーが自信をもってオススメするロゼワイン。ラベル裏の「合う料理」には餃子の名前も。味の素とKIRINの威信をかけて、上位のマリアージュを見せることはできるのか? - Overstone 2020 / 白(Sauvignon Blanc) / Marlborough / ニュージーランド
旅ガラスの大本命、マルボロのオーソドックススタイルです。強い酸味と香りは強烈なリフレッシュ効果が見込めます。総じて脂っぽくかつ香りの強い料理との相性は期待できる。
はず(`・ω・´)シャキーン - アサヒスーパードライ
餃子のビールと言えば炭酸強めで爽快感の強いアサヒ。王者防衛はなるのか? - Gracia del sol / 赤(Tempranillo) / スペイン
今回の大穴。肉×赤ワインの常識を採用しつつ、飲み方ロックという非常識のコラボレーション。ロック赤ワインって料理に合うかも?酒屋で売ってた箱ワインからチョイス。
実験結果
- 6/10点 Alpaca Brut NV / スパークリング / チリ
- 3/10点 澪 Brut NV / スパークリング / 日本
- 5/10点 アンサンブル ももいろ 2019 / ロゼ(Merlot, Muscat Berri A) / 日本
- 10+/10点 Overstone 2020 / 白(Sauvignon Blanc) / Marlborough / ニュージーランド
- 10/10点 アサヒスーパードライ
- 9/10点 Gracia del sol / 赤(Tempranillo) / スペイン
かなり意外な結果ですね、ロゼは所長の口には合わなかったんですか?
高級レストランの餃子ならアリ、でも今回のコンセプト「打倒ビール!」で評価すると違うなって思いました。
ということで、それぞれ解説していきます。
Alpaca Brut NV / スパークリング / チリ
結果:6/10点
アルコールはやや高いものの、ぶがぶ飲めてビールの代用は可(12.5%ある)
ほんのり香るトースト系が、餃子の焦げと良いマッチ。程よい酸味も〇。ただし、「もう一個餃子食べたい!」というような余韻のはイマイチ。これならビール×餃子の方が好きな人多いと思います。
一口目はダメかと思いますが、頑張って二口目食べると悪くないと思うはず。
澪 Brut NV / スパークリング / 日本
結果:3/10点
バナナやリンゴ、シークワサーなどフルーツ系の香りが強くて餃子の良さを塗り替えます。チビチビ飲むと、ラー油の辛み×肉汁×フレッシュな香りが合わなくはない。が、後味がすっきり完結して、餃子食べた感がないのが残念。
うーん、今回一番外れてしまった。。
アンサンブル ももいろ 2019 / ロゼ(Merlot, Muscat Berri A) / 日本
結果:5/10点
テイスティング記事はコチラ
餃子に撃ち負けてます。綿菓子系の甘い香りと爽やかなグレープフルーツの酸味、餃子をチビチビかじるなら合います。でも餃子ってバクバク食べちゃうもんでしょ?そうすると途端にワインの繊細さが死にます。ほのかな渋みの余韻は悪くないのですが、やはりビールには届いてない印象です。
普通に美味しいワインなんですが、個人的には庶民の餃子との相性は良くないです。
Overstone 2020 / 白(Sauvignon Blanc) / Marlborough / ニュージーランド
結果:10+/10点
テイスティング記事はコチラ
予想を超えるマリアージュでした。餃子を食べながらワインを飲むと肉の旨味と香味野菜の香りがいい感じでワインと合います。後味の強烈なリフレッシュ感は秀逸、そして口に残る爽やかな酸味の余韻が食欲を増進させます。これはビールより好きになる人出てくると思います。
さすがマルボロ、強烈な酸味が餃子の肉汁と競いあう形でしっかりコラボします。
アサヒスーパードライ
結果:10/10点
改めて餃子×ビールの壁の高さを知った気がします。餃子の旨い要素を邪魔させず、口の中をリフレッシュしてくれますし、麦の余韻が素晴らしい。久々に味わってビール飲んでみて思うのは、脂っこい料理とビールは強い。口の中あっさりしますし、余韻の苦みが食欲を読んでくれます。
やはりこの組み合わせは安定してます。
Gracia del sol / 赤(Tempranillo) / スペイン
結果:9/10点
まずはじめに、氷いれてこの赤ワインだけ飲むとけっこう不味いです(笑)
でも餃子と一緒に食べると途端に化けます。氷入れて薄まった土っぽさやスモーキーな風味が餃子の旨味を持ち上げてくれます。余韻の渋みも氷で薄れていて、適度に次の箸を進めさせる「引き」になってます。好みによりますが、多分これもビールより好きになる人いると思います。
まさかの大穴がヒット、やはりやってみないと分からんもんですw
やってみての感想
餃子×ビールはやっぱり強い
もうちょいワインの入り込む隙があるかと思ったんですが、オイスター×シャンパンくらいの定番に美味しい組み合わせでした。
「まぁワインも悪くないけど、やっぱりビールだよね」という結果になってもおかしくないコンビネーションです。
その中で「ワインもけっこうおもしろいじゃん!」って言える可能性が今回2つ発見できました。
- 「爽快感と酸味が強い白ワイン」
ニラやニンニクの香りを生かしつつ強烈な爽快感、そして後を引く酸味が餃子と合います。ビールのリフレッシュ感と違うので、これは新しいです。
品種例:Souvignon blanc(マルボロぐらい重くて強烈じゃないとキツイ?) - 「箱赤ワインのロック」
薄めた赤の粗雑さが餃子を良さを相乗させます。後味の薄い渋みも箸を進める良い刺激です。
今回Tempranillo品種でしたが、Cabernet SauvignonやMerlotでもいけると思います。
今後も体当たり上等で色々トライしていきたいと思います。
研究所長旅ガラスの体当たりマリアージュはまだまだ続く!
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