【独学合格】2021年度ワインエキスパート一次筆記試験

9.ワインの雑学

こんにちは、旅ガラスです。

ワインエキスパート試験の筆記、受けてきました!

ちゃっかり独学合格しましたので、感想やら印象に残った事やら書いてこうと思います。完全に主観ですが、やっぱりみんな興味あると思うので記事にしておきます。

基本情報

以下けっこう当たり前の事、でも旅ガラスも当日知ったので書いておきます。

  • 意外と時間に余裕がありました
  • CBT試験は解き直しが便利
  • 同じ解答になる場合もある

意外と時間に余裕ありました

問題数は120門、時間は70分でした。半分くらいは即答できたので20-30分余りました

  • わかって即答(地名とか)+わからなく即答(各々捨ての部分)で半分
  • 消去法で2~3択まで絞れる問題+考えたら分かりそうな問題が半分

旅ガラスの場合だと

  • 即答:概要とか主要国の地名など
  • 捨て:チーズ系は完全にノーマーク、問題2-3問で助かりました。
  • 解き直し:ノーマークなワイン実務&テイスティング、消去法でなんとか。

対策問題集のワイン概論と各国の部分が7-8割解ければ時間余ると思います。

CBT試験は解き直しが便利

すぐわからない問題にチェックつけて飛ばすことができます。これは便利なので、迷いそうな問題は飛ばして次行くのがオススメです。

逆に全く勉強してない部分(旅ガラスの場合はチーズ)などは考えずにポチっとしてました。25%の確立で運が良ければ当たります。

同じ解答になる場合もある

同じ解答になる問題が二組ありました。
CBTの性質上、ランダムで問題が抽出されているのでこういう事も起きるみたいです。

旅ガラスのケースだと

  • 南アフリカの地名(ステレンボッシュ)
  • アルゼンチンの地名(メンドーサ)

即答できる場合はラッキーと思っておきましょう。できない場合も、「同じ答えの問題が出ることもある」と頭の隅にとめておくと、先入観なく選択肢が選べると思います。

問題のレベル

対策問題集より易しい印象です。なぜなら、意外と基礎中の基礎のような問題が沢山出るからです。

例あげますと

例1 ジョージア
出題1問&答えが「カヘティ」
例2 スイス
出題1問&答えが「ヴォー州」

対策問題解いてると分かると思いますが「これだけは絶対覚えましょう!」の基礎中の基礎のような部分です。教本にはジョージアもスイスも細かく地図が載ってたんで、もっとマニアックなのが出るかと思ってたのです助かります。

逆に個人的に悩まされたのは・・・

例3 カナダ
オンタリオ州の生産量トップ品種は?アイスワインだけじゃないよ?
旅ガラス
旅ガラス

えっ?アイスワインはvidalだけどなんだっけ?選択肢はchardonnay, Riesling, Cabernet Francって全部ありえそうなんだけど。。

ちなみに教本チェックしたら答えはChardonnayでした。

例4 カナダ
Niagara Peninsulaについての正しい説明を選べ。

で、迷ったのが以下二つ(言い回し違うかもだけど内容はこんな感じ)

  • 「リージョナル・アペレーションが○○と××の二つに分かれてる」←うん、正しい&問題で選ばれそう
  • 「カナダのなかでも中規模の産地となっている」なんかこれも正しそう!

これどっちだよ!と悩みました。

教本見返すと実はNiagara Peninsulaってカナダでも一番大きな栽培地なんですって!ってことで中規模は不正解、勉強不足でした。

旅ガラスはどっち選んだか覚えていないのですが、「リージョナル・アペレーションが○○と××の二つに分かれてる」が正解だと思います。

あとはウルグアイが2問出てどっちも分かりませんでした。カンネロスくらいしか覚えてなかったので。この辺りは勉強具合に差が出るなーと思います。

何が一番役に立った?

やっぱり対策問題集は強い!

主観ですが対策問題集全部解ければ7-8割取れます。問題の割合はこんな感じです。

  • 同じ問題が10%
  • 類題が30%(捨てがなければ40%)
  • 解説読むと身につくのが20-30%
  • 教本も読まないとキツイのが20-30%

旅ガラスの対策問題集の取り組み具合だと

  • 主要(概論、フランス、イタリア、日本、アメリカ、スペイン)4-5回解く+教本2回読む
  • その他は過去問2回+教本1回読む
  • チーズやサービス、テイスティングの項目は捨て(笑)

6月から対策問題集を始めて、7/20に受験して合格できました。なので過去問ひたすら解いていた約2か月弱になります。

ちなみにこちら2021年度版ですが、旅ガラスが購入したのは2020年度版の一個古いやつ。

3-4月頃に更新されるようなのですが、旅ガラスはソムリエ試験申し込みと同時に過去問買ってしまったために一個古いのになってしまいました。

内容にそんな違いはないと思いますが、2022年以降にソムリエ試験受ける人は気を付けてください。範囲外の問題も一部ありました。

2021年4-5月の取り組み

対策問題集は6月から始めたと話しました。ではそれまで何をしていたかを紹介します。

  • ネットで変更点の確認
  • 教本一回通しでメモ取りながら読む
  • 語呂合わせ本で最重要の部分を暗記
  • 教本の地図を印刷して目のつく場所に張る

ネットで変更点の確認

2020年⇒2021年の教本の変更点の確認を行いました。

毎年アップデートがあった部分が出やすいという話を聞いていたのと、対策問題集で必要ない部分を飛ばすためです。

例えば旅ガラスの場合

  • アメリン&ウィンクラー博士のリージョンの表は削除(なので対策問題集のここはスキップ)
  • ワシントン州、オレゴン州にAVAが追加(ここは覚えておこう)

みたいな感じです。

旅ガラスは以下のサイトを参考にさせて頂きました。独学の人にも情報を公開してくれて助かります。旅ガラスは全然利用しませんでしたが、無料で問題解くこともできるみたいです。

ワイン受験.com

教本一回通しでメモ取りながら読む

これが一番キツイです。全然進まない。少なくとも旅ガラスは全部目を通すのに6月半ばまでかかりました。

なぜなら辞書読んでるような気分になるからです。ひたすら説明、しかもフランス語とか全然馴染みが無いわけです。興味あることとはいえ、知らない単語がバンバン出てくるので頭が混乱します。

例えば

  • ブドウの生育サイクル(対策問題解きながら覚えるのが吉です)
  • 世界のビールの種類(ワインの勉強してるのになんで覚えてるんだろう、とか思います)

しかも旅ガラスの場合は出張中だったので、スマホの電子書籍。オススメしません。めちゃくちゃ疲れます。タブレットか原本で読みましょう。

6月に戻ってアナログ本になってからは、読むスピード上がりました。もちろん「そろそろやばい!」っていう危機感も理由の一つではあります。

教本を読むべきか?

旅ガラスは読むべきに一票。

理由は2つ。

一度目を通しておいた方が、対策問題の解説を読んだときに「そういえばあったな」と思えるからです。また、「こんな細かい所も範囲なの?!」っていうのもあります。

例えば

  • ルクセンブルグワインは国内消費が半分/政府の監督(面白いなって思った記憶あり)
  • ヴォーヌ・ロマヌの最南端の特急畑の名前(La Tache、ちなみに本番でも出ましたよw)

などなど、旅ガラスはテストでも役に立ちました。読んでて面白い部分もあるので一度目を通しておいても良いかと思います。

蛇足ですが、個人的にオーストリアの文章が好きです。テストには全く出なかった歴史や主要品種などの部分ですが、面白くて何度か読んでしまいました。

語呂合わせ本で最重要の部分を暗記

語呂合わせ本で最重要の部分を覚えました。「これだけは覚えてから対策問題集に行く」くらいで取り組むと良いと思います。

なぜなら本当に基礎の基礎なので、対策問題集を解くときにも4-5割は役に立ちます。

そう、4-5割。実際は対策問題解きながら覚えることの方が多いです(笑)それだけ範囲が広いってことなんですが、こればっかりは仕方ありません。

幾つか語呂合わせ本が存在するみたいですが、旅ガラスは対策問題集と同じ著者の本を選びました。

他のゴロ合わせ本を読んでないので比較できませんが、旅ガラス個人の感想としては充分役に立ちました。ゴロ通り覚えなくても、自分の覚えやすいようにして本の内容を覚える、カバーしてない部分は自分でゴロを作ると良いと思います。

教本の地図を印刷して目のつく場所に張る

語呂合わせ本と一緒に使っていたのが、ソムリエ教本の地図や表をプリントして壁に貼る作戦。

その紙にゴロ合わせの文章を書いて、トイレや料理中にブツブツ言っていると効果的でした。

なぜならテストで出る地図問題と地名がしっかりリンクできるからです。しかも地名のアルファベットも覚えることができるので一石三鳥くらいあります。

例えば

  • フランスの地名(ゴロだけで覚えると、アルファベット見ても分からない)
    └Beaumes de Venise-ボームドヴニーズ-最初はビームスデベニス、イタリア?って思いました
  • 日本の品種配合表(膨大なので何度も眺めて&主要の生産都道府県を覚えました)
    └リースリング・リオン=甲州三尺×リースリング(岩手県)
    「岩手のリースリングは甲州」みたいな感じです

他にもドイツ語のドイツやオーストリアも難しいかもしれません(旅ガラスはドイツ語勉強してたので意味も入ることが多くアドバンテージ)

とにかく、基礎の基礎を抑えるという意味で語呂合わせ本と地図や表の貼り付けは効果的です。ぜひ試してみてください。

さいごに

旅ガラスは幸い独学で1次試験は突破できました。次は皆さんの番です。

試験勉強は凄くキツイです。「絶対ほとんどのソムリエさん忘れてるでしょ!」って情報も覚えなくてはいけません。それも仕事終わりの疲れた身体で。

でも1人のワイン好きとしては、けっこう楽しかったです。

なぜなら自分の知らない国や地域のワインがまだまだ沢山あるな、と思えたからです。今後機会があればぜひ飲みたいワインが沢山出来ました。

下記は今思い浮かんだ例です

  • イタリアのスパンナ/フリウラーノ
  • サヴォワ地方かスイスのシャスラ
  • ガリシア地方のアルヴァリーニョ
  • 各地の日本ワイン

他にも飲んだ事ない品種や地方のワインが沢山あって、まだ見ぬワインに出会えるのが楽しみです。

これもソムリエ試験の勉強をしたからこそ得られた知識で、本当に勉強をしてよかったと思います。

皆さんも資格が仕事に生かせるのもあると思いますが、1人のワイン好きとして知識が増えることを楽しめる事を願ってます。

ぜひぜひこの記事読んで「独学でも合格できるかも?」って思ってもらえたら幸いです。

大人の宅飲みワイン&おつまみレシピ研究所
あなたも美味しいワインで少しだけ楽しい生活を♪

p.s

そういえば待ち構えるは10/18の2次試験のテイスティング。

実は全く対策できていません(;’∀’)

本業で海外出張してまして、10/18に戻れるかも未定だったりします。もし受験できても、ワインがも飲めない環境なんで、今の実力で出たとこ勝負です。

勿論受けられるなら合格する気で頑張りますので、続報楽しみにしておいてください。

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