甲州ワインのスタイル/2021年の山梨例会に参加してきました

イベント参戦

こんにちは、管理人の旅ガラス@甲府です。

日本ソムリエ協会主催、2021年山梨支部別テーマ「多様化する甲州 地元ソムリエに学ぶ比較テイスティング」に参加してきました!

甲州ワイン=和食によく合うサッパリした白ワイン

というイメージだけで、特別大きな個性やスタイルとかちゃんと整理すると面白い!

甲州ワインって日本でしか作られてないし、そもそもスタイルって言っても大きくは変わらないんじゃないの?

とか旅ガラスも思ってました(笑)でも飲み比べるとちゃんと違いがあって、良い勉強になりました。

今回は甲州ワインってどんな分類ができて、飲み比べるとどんな味の変化が出る?っていう基本知識と旅ガラスの試飲した感想について紹介します。

そもそも甲州ブドウの特徴って?

  • 生産地は山梨県が中心(9割が山梨)
  • 次点が島根、山形と続く
  • 果皮が比較的厚い。藤紫色の外皮を持つ
  • 収穫時期が9月前半 – 10月後半と幅広い

特徴を上げるとざっくりこんな感じです。2021年のソムリエ教本にも載ってる知識ですね。

白ワインなのに藤紫色の外皮なんだなぁーと思った記憶があります。ちなみに他の白ワイン葡萄でも似たように紫色に変わる葡萄もあります。

甲州ワインのスタイルって?

さて、では本題の甲州ワインのスタイルについて紹介します。今回テイスティングで出てきたのも以下の6種類に分類されました。

  • スパークリング
  • アロマティック(きいろ香、シトラス)
  • シュール・リー
  • 樽熟成
  • グリ・ド・グリ(オレンジワイン)
  • 古酒

ひとつずつ見ていきましょう

スパークリング

一番手はスパークリング、どのワインからでも作ることはできますが、スパークリングの命は生き生きとした酸味。そういう意味では甲州ブドウのスパークリングが生まれたのは必然かもしれません。

今回テイスティンググラスなので泡が見にくいですが、きめ細かい泡。シャンパン製法と同じく2次発酵で生産されてます。

味としてはシードルに近い印象を受けました。リンゴとシトラスが主体の辛口。

甲州×スパークリング、お値段抑えられるなら今後も浸透していくかもしれません。

アロマティック(きいろ香、シトラス)

シャトー・メルシャンが発見した「きいろ香」、それを利用したタイプの甲州です

まず特有の香りというのが3MH、前駆体と呼ばれるもので、グレープフルーツなどを代表する柑橘系の香りです。有名品種だとソーヴィニヨン・ブランにも大量に含まれてますが、甲州だとグレープフルーツ+和柑橘よりの香りに仕上がると言われています。

旅ガラスの飲んだ印象としてはフレッシュな酸味の強いワイン、酸自体はそこまで強くないんですが、ミネラル感が際立つ酸という印象ですね。和柑橘は。。。感じませんでした(笑)

料理的にはポン酢や柚子胡椒など利かせた料理が美味しいと思います。

シュール・リー

シュール・リー、英語にするとデッドイースト、日本語だと死んだ酵母。アルコール発酵後に酵母はアルコール濃度が高くなって生息できず死ぬ、もしくは糖がなく不活性化します。そのため澱引きという工程で、不要になった酵母を取り除きます。

シュール・リーというのは澱引きを行わず、酵母由来の香り・旨味を引き出すワインの製法です。フランスのロワール地方ではミュスカという葡萄によく使われる製法で、甲州ワインにでもよく利用されます。

シュール・リー×甲州のイメージは潮風。前日「勝沼ワインの丘」でもひたすら試飲して思ったことですが、やや塩味が出て味わいに厚みが出るイメージです。ビスケット系の香りはあんまりしないです。

樽熟成

ワインには大きく分けてステンレス発酵&熟成と樽発酵&熟成があります。他にもコンクリートや地中に埋めた陶器など色々あるのですが、今回は置いておきます。

一般的に爽やかフレッシュ系の白ワインはステンレス発酵&熟成が主流ですが、よりボリュームを持たせたいという事で樽発酵させるケースがあります。更に樽には新樽と古樽があり、ワインの香りのつき方は新樽ほど濃くなります。

今回はそれの甲州ワインのお話です。

実際試飲したワインはシャルドネみたいでした。濃厚でオイリー、あっさりしたピーチパイっぽい香り、でもバター感はないのでピーチトースト?←なにそれw

旅ガラスのレベルだとシャルドネと甲州の違いを見分けられなさそうですが、あえて言うならアルコールが低めだったり色にピンクっぽさがあれば甲州を疑ってもよいかもしれません。

グリ・ド・グリ(オレンジワイン)

甲州のオレンジワインです。色は濃い黄色くらいで、鮮やかなオレンジではありません(笑)

オレンジワインというのは、赤ワインと同じ作り方をした白ワイン。なので葡萄の皮を漬けこむため色が濃く出て渋みも出る、というワインです。

オレンジワイン×甲州ですが、割と渋みがまろやかで香りが立ってます。熟れたリンゴやグレープフルーツ系で深みがあり、なかなか深い味に仕上がってます。オレンジワインで素直にまた飲みたいと思ったのは今回が初めてでした。

古酒

旅ガラスは白ワインなら5年経てば熟成酒、10年経てば古酒だと思ってます。ちなみに泡盛は3年、日本酒でも3年熟成させれば十分古酒です。

甲州で古酒、ダジャレ?←全然美味しそうなイメージわかなかったのですが、良い意味で予想を裏切られました。

まろやかながらフレッシュさを感じる酸、ジューシーな果物、そして蜂蜜や熟れたパイン系に紅茶の香りを足したような心地よいワインでした。何よりハーフドライだったのが良いですね、とても上質でした。

まとめ

日本の土着品種、甲州ブドウワインは日々進化していってます。

今では甲州ワインも色々なスタイルがあることを、飲み比べることでよくわかりました。本当はもっと深い内容に触れたい所ですが、怒られちゃうのでワインそこそこ飲んだ事ある人なら知ってる範囲+飲み比べてみての感想を書かせてもらいました。

最近では国際的にも評価される甲州ワインも出てきているので、ぜひぜひ美味しいワインを作っていって欲しいものです。

ちなみに旅ガラスが好きな甲州はこちら(以下飲んだレビューです)

グランポレール/山梨甲州(樽発酵)/2019/レビューNo.74
↑賞の取得もすごいのだけど、旨味の効いた厚みのある甲州が好きな人にはオススメです。

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